ネパールの お家柄のよろしい お嬢さんの中から
「この子は聖なる雰囲気を持ってるな!」という基準で選びぬかれた女の子が
女神クマリの化身である “生き神・クマリ” として、この館に住んでいる。
そして、その生き神クマリは初潮をむかえた時点で
「あんたは、おしまい」と、次のクマリにチェンジするルールになっている。
なので、クマリは日本でいう小学生くらいの女の子ということになる。
おもしろいのここからで、
引退をむかえて元クマリとなった女性と結婚した男性は、 不幸になるという伝説があるらしいのだ。
この伝説を何かの呪いが掛かったように考えてしまうのが
とても人間らしいところだけど、実際はどうなのだろう・・・・
小さい頃にいたれりつくせりの館で
甘ったれのワガママ女の子として育ってしまったので
一般人に戻ったけど、クマリ時代の生活習慣がぬけず
もうどうしようもなくなってしまったんじゃないかと、オレは思う。
「若いうちの苦労は買ってでもしろ」
とは、よくできた言葉である。
|