「 ストリート アーティスト 」
ヨーロッパの各地で
多くのストリート アーティストに出会った。


彼らが路上で何かを表現することは、ひとつの文化として受け入れられている。
ヨーロッパは芸術的感性に優れた面白い人が多かった。


パリのシャンゼリゼ通りでは日曜になると
ダンス・パフォーマーたちが音楽に合わせて踊っている。
なかにはマジにすごいヤツもいた。
イタリアの路上絵描き、
ヨーロッパを旅した中でも、特に印象に残っているワンシーン。
クレヨンかチョークみたいなもので描いていた。
しかし・・・  次の日は雨だっだ・・・
バルセロナのショッピングストリートに
宿敵レアル・マドリードのユニフォームを着て仁王立ちのこの男。
待っていても何もしないので、
オレンジ色のカップにコインを入れると・・・ リフティングし始めた(笑)
こんな場所でリフティングを披露するのだから
さぞかし上手なのだろうと思いきや・・・・ 実は、ド素人じゃねーか・・・
5、6回リフティングするとボールを落としていた・・・
そして
オレの心を捉えたパリのチュイルリー公園での出来事。
かつては王宮の庭園であったチュイルリー公園は
現在、政府の管理下にあるので、きっちりとした警備員たちがいる。


そのチュイルリー公園で
音楽カルテット(四人組)がクラシック曲を演奏し始めた。


これが本当にうまくて周りに人が集まりだした。


その状況を良くないと感じた警備員が割って入ってきて
むりやり演奏を止めさせた。


音楽カルテットがしょうがなく退去させられそうになった時
周囲から一斉に拍手が沸き起こった。


彼らの演奏は、何かを与えていたのだ。


その拍手を受けた音楽カルテットは「メルシーボークゥー!!!」と叫んだ。
(訳:ありがとうぉぉーござぁいまぁーす!!!)
アーティストとは・・・
あふれる情熱を表現できる人
その業で誰かに何かを与えることができる人


たとえその舞台が
どこかの町の路上であれ、ちょっとした公園であれ、


自分の感性を磨き続ける事をやめない人




そんな人間でありたい。
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