「 アムステルダムの建物 」
アムステルダムは川の河口につくられた大きな街。
街中に運河がはりめぐらされた水の都だ。


そのアムステルダムには
オランダ特有のブラウンレンガで作られた窓の大きい建物が並んでいる。
その微妙に色の違うレンガのグラデーションが
シックな美しい景観を作り出している。


街を歩いていると・・・ あることに気が付いた・・・
よく見ると、かなり傾いている建物が多い。
かどの2件は二階が道路側に倒れて掛かっていて、窓枠がゆがんでいる。
そんな状態でいいのか?と思ってしまったが、
そこに住む人々は気にせず普通に生活してるようだ。
きっと内部も傾いていることだろう。 たぶんボールが転がるほどに・・・


あまりに手作り感のある街並みに驚いた。
イエメンのサナア旧市街もかなり手作り感はあったが
傾き具合ならアムステルダムの方が上だ。




この建物など上階に行くほど外に広がっている。
テキトーな人が、テキトーに作ったんだろう。
「ちょっとくらい傾いてても分かんねぇよ」って感じで。
さすが自由の国オランダ。


しかし今となっては、それが旅行者を惹きつける ここの魅力。


テキトーにやった事がうまくいく。
世の中は皮肉にできている。
<追記>


海辺にあるアムステルダムは
小さな長方形の島を橋でつないだような街なので、地盤が安定しないらしい。
それが建物が傾く一般的な理由になっている。
建築過程を見ていないので、
どのように作業を進めて、このような結果になったかは分からないが
きっちりと真っ直ぐ建っている建物もたくさんあるので
やろうと思えば真っ直ぐ建てられるハズである。
どデカい風車を作るより簡単だろう。
河口につくられた街の地盤の悪さを言い訳にしてはいけない。


でも・・・


傾いた建物の方がオモシロいので


そのままでいい(笑)
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